【 こんな症例も治ります シリーズ 221 】 ネコちゃんの重症化したケンカ傷も的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

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9歳 避妊済み メス ミックス猫です。

 

【 外出中に猫に咬まれてしまった 】という事でいらっしゃいました。

 

 

■ 診察をしてみると、咬まれた傷はすでにふさがっていましたが、その周囲がパンパンに腫れている状態でした。

 

■ 元気と食欲も共にかなり落ちており、このままですと亡くなってしまう可能性もある危険な状態でした。

 

■ 猫の咬傷はショック死の可能性がある事、薬による治療だと完治せず再発を繰返す危険性がある事から、早急に手術できれいにしてあげるのが一番だと考えました。

 

 

■ しかし、、、飼主様の希望を優先し、全身麻酔をしないで通院での治療をすることになりました。

かなりリスキーな選択でしたが、多臓器不全になる事だけは避ける治療を行いながら、治療を行いました。

 

 

■ まずは、膿を出来る限り洗い流し、感染の状況と検査結果を踏まえて、適切な抗生物質を選択していきます。それと併せて点滴で全身の状態を整えてあげる事が大切になります。

 

■ 加えて、身体の中に細菌が残らないように、傷口に人工的な管(ドレイン)を設置し、頻繁に消毒洗浄してあげると、日に日に膿の量が減っていきました。

 

 

■ 膿が出なくなってからも2週間はお薬を飲んで頂き、なんとか再発を抑えることが出来ました。

 

■ 今回は上手く完治してくれましたが、毎回うまくいくとは限りません。 猫ちゃんの為にも出来る限り室内だけで飼って頂く事をお勧めいたします。

 

獣医師 冨田浩平

 

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